材料の性質

アルミの調質記号

2012/9/13

調質記号 内容
F 製造されたまま
O 焼鈍し(柔らかい)
H112 熱間圧延のまま
H:加工硬化と焼鈍しによって所定の強度を得るための処理 H1n 加工硬化のみ(※nは強さの度合い 0:なまし 8:硬質)
H2n 加工硬化後、適度に焼鈍し(1/4硬質)
H3n 加工硬化後、安定化処理
T:焼入れ・焼戻しなどの熱処理によって高い強度を得る処理 T3 焼入れ後、冷間加工
T4 焼入れ、自然時効
T5 熱間加工から急冷、焼戻し
T6 焼入れ後、焼戻し
T8 焼入れ後、冷間加工、焼戻し
Tn51 焼入れ後、引張矯正により1~3%の永久歪みを与え、残留応力を除去
Tn511 上記引張矯正後、整直矯正

伸銅品の調質記号

調質記号 内容 備考
F 製造したまま 加工硬化または熱処理(焼鈍)について特別の調整をしない
O 完全に再結晶したもの。又は焼鈍したもの。引張強さが最も低い。 最も柔らかいもの
1/4H 引張強さが1/8Hと1/2Hの中間になるように加工硬化したもの。
1/2H 引張強さが1/4HとHの中間になるように加工硬化したもの。
3/4H 引張強さが1/2HとHの中間になるように加工硬化したもの。 C1720,C2600,C2700,C2800の線にのみ指定
H 引張強さが3/4HとEHの中間になるように加工硬化したもの。 ES,EHに示す合金以外のものでは最も高い引張強さを示すもの
EH 引張強さがHとSHの中間になるように加工硬化したもの。 C5210,C7701,C5101,C5191,C5212,C2600,C2680の板・条にのみ指定
SH 引張強さが最大になるように加工硬化したもの。 C5210,C7701板・条にのみ指定