用語解説
固溶化熱処理
2012/9/12
材料の合金成分を固溶させる(固体の中に溶かし込む)ことのできる温度に加熱/保持した後、冷却中に析出物がでないように急冷する処理です。 オーステナイト系ステンレスでは、耐食性を劣化させる析出物をなくすために、加工前に必ず固溶化熱処理を行います。 また非鉄金属(主にアルミニウム合金)では「溶体化処理」もしくは、「焼き入れ処理」とも言います。 固溶体処理加熱温度: ステンレス1,000℃~1,100℃前アルミニウム合金 450℃~550℃前後です。
コールド材(C)
熱間圧延後、冷却圧延を経て製作されたものです。ホット材と比べると寸法精度も良く光沢があります。
マルエー
2012/8/8
(A) マルエーと呼びます。マル記号がないため()でくくります。
焼鈍し(やきなまし)
鋼の熱処理の一種であり、金属部材を加熱して適当な時間保った後、ゆっくり冷却する操作。鋼を軟化させて機械加工や塑性加工を容易にさせることにあります。
マルエイチ
(H)マルエイチと呼びます。マル記号がないため()でくくります。
焼入れをした後に焼戻しをした材料です。
焼入れとは、鋼を加熱し急速冷却する事によって鋼の硬度を上げる操作を言います。硬くなるが脆くなります。
焼戻しとは、焼入れ後脆く組織的にも不安定な鋼を、組織を安定化させ本来の材料特性を活かし引張り強度、耐力、伸び等の機械的性質を向上させ、硬くて粘り強い鋼にする為におこなう熱処理です。